近年、世界でも日本でもグローバル化が進み、日本全国の経済や社会基盤が崩れ出し、そこに暮す人々の従来のライフスタイルが維持できなくなりつつあります。
このような時代に、地方である香芝市に住んでいる私たちは、自分たちの住む地域の将来を、自己判断・自己責任の中で選択する必要に迫られています。私たちは、アメリカや東京の市場原理主義だけに任せていては、地方の将来はないと考えます。グローバリズム(国家間)が成熟し、グローカリズム(地球規模の発想で地域活動を行う)を世界に発信する時代、つまり国家間ではなく地域から世界の地域へ発信できるような香芝独自の豊かな暮らしを見つけ、世代を継いで住み続けられるような経済および社会基盤を再構築し、そこで生活していく人たちが充実し納得した人生を送れる都市(まち)の実現です。
このように私たちの目指す都市(まち)は、これまでの行政に頼りきったものではなくてそれぞれの地域の住民が、当事者として自主的に具体的に取り組み行動する事が重要です。「私たちに何ができるのか」「行政に何ができるのか」「企業に何ができるのか」互いに手に手をとって交流し、学びあい、刺激し合いながら、パートナーシップを構築する事が豊かな市民社会の創造と実現として繋がってゆく事が重要です。
私たちは、協働型の都市(まち)づくりを目指して生活・文化・経済に関する調査研究をし、企画立案・実施および情報の受発信などを行い、持続可能な市民社会の実現をこれから目指していきます。そして、地域に根ざしたものをとことん追及していけば、そこから、日本中のどの地域にも適合できる普遍的なやり方が抽出されてくると考えます。私たちの事業を通じて抽出されたライフスタイルや市民社会の構築の仕方が、21世紀の地方都市のモデルになると思います。
以上のような基本認識に基づき、香芝市独自の「持続可能な市民社会」を実現するために、私たちは特定非営利活動法人「グリーンピープル」を設立します。